近頃、お客様の求められるプランで、「和室」をどうしても・・・といわれる方が少ない。
そういえば、去年引き渡した物件で、和室があったのは1つだけ。
まあ、どうしてもヨーロッパスタイルの建物を提案しているので、限られた空間のなかに贅沢?無駄?な空間になってしまうのか??
我が家を設計するに当たって、どうしても大事にしなきゃいけない物に「仏壇」があった。
長男としての義務も当然感じているわけなんだが(笑)
木造設計に携わるものとして、「和室」は非常に面白く、奥が深いものなんだがなかなかそんな楽しめるめずらしい設計も少ないもので・・・
自分の生活を考えたとき、求められる和室(畳の間)がどんなものか考えてみた。
「和」の空間のすばらしさは外と一体になった空間のとらえ方につきると思うのだ。

桂離宮 月見台
外に広がる景観をこんなすばらしいもののようには望めないけど、畳につづく縁のイメージを何とか作りたいなとイメージがありました。
今回、全開放できるサッシの採用はちょっと冒険です。
イメージばかりじゃなくて、実際使われ方を考えたとき、おそらく毎日ここでカミさんが洗濯物をたたむことになるだろうな。乾燥機を持たない我が家は外に干した洗濯物を取り入れてたたむ作業が毎日の主婦の生活の中で結構大きな部分なんですね。
洗濯機の場所から屋根付のデッキ、和室のつながりがゾーニングのおおきなポイントでこだわりでした。
和室としての最小のしつらえ、「床」と客人が来たとき、客間としても使えるよう仏間も閉められ、リビングとも分けられるだけは考えましたけどね。

現代の「へうげもの」としては品のいい趣味のものを飾りたいのですけどね(笑)